電照菊とは
菊のこと、電照菊のこと
菊は日本の代表的な花で、国花でもあります。菊の生産量・生産額はともに全国1位で、主に葬祭や法事などに年間を通して使われていますが、近年では、アレンジメント用としても利用されています。
菊はもともと短日植物で、日長時間(昼の長さ)がある一定よりも短くなると花を咲かせる性質を持っています。そこで、夜間に圃場内を電照し人工的に日長時間を調節することで、花の咲く時期をコントロールしています。これを電照栽培といい、これらの栽培技術によって周年栽培も可能になりました。
天草・上天草の花栽培
天草の花栽培は、上天草で露地切り花を主体として昭和初期に始まったこともあり、上天草を中心に宿根カスミソウ・スターチス・球根類・葉物・枝物などの多様な品目で産地化が図られています。
上天草の花栽培の特長は、冬季の最低気温が高く、夏季の最高気温が低い海洋性気候により周年栽培に適しており、また、土壌がれき質で排水が良いため、水分をコントロールしやすく、それによって茎が硬くしまったものができ、水上げ後の日持ちが良い高品質の切り花が生産されることです。そのため、上天草市には花専業の優良農家が集まっています。また、出荷については県内市場への個人出荷とともに、近年、航空便による地方市場への出荷も増えており、関東・東北でもその品質の良さが認められています。
菊栽培への気配り
環境にやさしい有機質の肥料を主に使っています。また、保水性・排水性を向上させるために、年に1回は繊維質の多いカヤなどを入れて土作りにも力を入れています。さらに、品質向上のために、「黒糖蜜」や「にがり」「海藻類の粉末」などを用いることにより、葉に厚みやツヤを出させるなどの工夫をしています。
また、害虫等の進入を防ぐために温室に防虫ネットを張るなどして、病害虫の防除に気を配り、減農薬にも努めています。
藤島菊ばり農園の規格・品質
花屋さんでは入手困難な2L・Lサイズといった葬祭用の祭壇花・スタンド花として用いる最高級のサイズから、普段、お墓用や仏壇用として使われているMサイズまでお選びいただけます。サイズに合わせて、生け花やアレンジメントなど様々な用途にもお使いいただけます。
藤島菊ばり農園の水上げ
収穫後(選別後)、最低でも5時間以上水を吸わせて、花に十分な水分を保たせた状態にして出荷します。
藤島菊ばり農園の菊はこの水あげが特に良く、それが日持ちの良さにつながっています。
鮮度・配達への気配り
栽培農家が行う直接販売のため、収穫したその日の夕方に発送でき、関西までなら翌日の夕方に、関東でも翌々日の午前中に荷物が届きます(一部離島などを除き、その他の地域でも翌々日中には届きます)。また、きめ細かな配達時間の指定や荷物の追跡もでき、日本全国どこでも安心してお届けいたします。